インフルエンザ流行の兆し 主流はA香港型 幅広い年代で感染の恐れ
産経新聞 11月17日(水)7時56分配信
■ワクチン 効果まで3週間…早めの接種を
秋田県北秋田市の病院で高齢者8人が集団感染で亡くなるなど、インフルエンザが流行開始の兆しをみせてきた。
専門家は「今年の日本での流行は例年より早くなる可能性がある」と指摘。
子供や高齢者、持病のある人は重症化しやすいことから、早急のワクチン接種と症状が出たときの早めの医療機関受診を呼びかけている。
(平沢裕子)
◆例年より早く!?
昨シーズンは新型(H1N1)が猛威をふるったが、今年は季節性、中でもA香港型(H3N2)が流行しそうだ。
中国本土や香港では今夏に大流行しており、日本でも既に幼稚園での集団発生が報告されている。
高齢者8人が亡くなった北秋田市の病院で発生したのもA香港型だった。
元小樽市保健所長で、海外を含めたインフルエンザ情報をブログで発信している医学ジャーナリストの外岡立人(とのおか・たつひと)さんは
「この4年間、日本でA香港型は流行しておらず、日本全体でこの型に対する免疫が下がっている。季節性の流行は例年では最も寒い1月ごろに始まるが、新型流行で昨シーズンの季節性の流行が抑えられていたこともあり、今年はもっと早く始まる可能性がある」
と指摘する。
流行に備え、まず大事なのはワクチンの接種。
昨シーズンに新型や季節性のワクチンを接種した人も、改めて今年のワクチンを打つ必要がある。
ワクチンは接種後、3週間ぐらい経過しないと免疫がつかないため、本格的な流行が始まる前の接種が望ましい。
乳幼児や高齢者はインフルエンザで肺炎を合併する率が高いので、できれば肺炎球菌ワクチンの接種も一緒に行った方がよい。
昨シーズンの新型は15歳以下の若年層の感染が中心だったが、A香港型は若年層から高齢者まで幅広く感染する傾向がある。
特に高齢者が収容されている閉鎖的施設では集団感染を起こす確率が高いので、対策をしっかりとることが求められる。
感染を広げないためにも、電車やバスで通勤する会社員は発熱などの症状が出たときは出歩くのをやめ、自宅で療養すること。
どうしても外出しなければいけない場合は、せきやくしゃみをするときにハンカチやティッシュで口と鼻を覆う"せきエチケット"を守ってほしい。
◆死者2万人超も
インフルエンザは急な発熱が症状として挙げられるが、高齢者ではこうした症状が出づらく、気付いたときには重症の肺炎になっていることも少なくない。
熱がなくても元気がでない、だるいと感じたら、かかりつけの医師に相談することが大事だ。
また、6歳未満の子供の感染で怖いのがインフルエンザ脳症の発症だ。
季節性では1シーズンで数百人が発症し、約15%が死亡、25%に後遺症が出るとされる。
発熱から1日前後で症状が出ることが多いので、熱が出てからしばらくは注意が必要だ。
顔色が悪い▽呼吸が苦しそう▽意識がはっきりしない-などの症状があるときはすぐに医療機関を受診した方がよい。
外岡さんは「今シーズンは流行期間も長引きそうで、適切な対策がとられないと10年ぶりに2万人を超す死者が出る可能性がある。ワクチン接種や手洗いの徹底で予防に努めるとともに、乳幼児や高齢者が感染したときは早めに医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。
※Yahoo!ニュースより抜粋
産経新聞 11月17日(水)7時56分配信
■ワクチン 効果まで3週間…早めの接種を
秋田県北秋田市の病院で高齢者8人が集団感染で亡くなるなど、インフルエンザが流行開始の兆しをみせてきた。
専門家は「今年の日本での流行は例年より早くなる可能性がある」と指摘。
子供や高齢者、持病のある人は重症化しやすいことから、早急のワクチン接種と症状が出たときの早めの医療機関受診を呼びかけている。
(平沢裕子)
◆例年より早く!?
昨シーズンは新型(H1N1)が猛威をふるったが、今年は季節性、中でもA香港型(H3N2)が流行しそうだ。
中国本土や香港では今夏に大流行しており、日本でも既に幼稚園での集団発生が報告されている。
高齢者8人が亡くなった北秋田市の病院で発生したのもA香港型だった。
元小樽市保健所長で、海外を含めたインフルエンザ情報をブログで発信している医学ジャーナリストの外岡立人(とのおか・たつひと)さんは
「この4年間、日本でA香港型は流行しておらず、日本全体でこの型に対する免疫が下がっている。季節性の流行は例年では最も寒い1月ごろに始まるが、新型流行で昨シーズンの季節性の流行が抑えられていたこともあり、今年はもっと早く始まる可能性がある」
と指摘する。
流行に備え、まず大事なのはワクチンの接種。
昨シーズンに新型や季節性のワクチンを接種した人も、改めて今年のワクチンを打つ必要がある。
ワクチンは接種後、3週間ぐらい経過しないと免疫がつかないため、本格的な流行が始まる前の接種が望ましい。
乳幼児や高齢者はインフルエンザで肺炎を合併する率が高いので、できれば肺炎球菌ワクチンの接種も一緒に行った方がよい。
昨シーズンの新型は15歳以下の若年層の感染が中心だったが、A香港型は若年層から高齢者まで幅広く感染する傾向がある。
特に高齢者が収容されている閉鎖的施設では集団感染を起こす確率が高いので、対策をしっかりとることが求められる。
感染を広げないためにも、電車やバスで通勤する会社員は発熱などの症状が出たときは出歩くのをやめ、自宅で療養すること。
どうしても外出しなければいけない場合は、せきやくしゃみをするときにハンカチやティッシュで口と鼻を覆う"せきエチケット"を守ってほしい。
◆死者2万人超も
インフルエンザは急な発熱が症状として挙げられるが、高齢者ではこうした症状が出づらく、気付いたときには重症の肺炎になっていることも少なくない。
熱がなくても元気がでない、だるいと感じたら、かかりつけの医師に相談することが大事だ。
また、6歳未満の子供の感染で怖いのがインフルエンザ脳症の発症だ。
季節性では1シーズンで数百人が発症し、約15%が死亡、25%に後遺症が出るとされる。
発熱から1日前後で症状が出ることが多いので、熱が出てからしばらくは注意が必要だ。
顔色が悪い▽呼吸が苦しそう▽意識がはっきりしない-などの症状があるときはすぐに医療機関を受診した方がよい。
外岡さんは「今シーズンは流行期間も長引きそうで、適切な対策がとられないと10年ぶりに2万人を超す死者が出る可能性がある。ワクチン接種や手洗いの徹底で予防に努めるとともに、乳幼児や高齢者が感染したときは早めに医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。
※Yahoo!ニュースより抜粋
No comments:
Post a Comment